小さな会社でもPRを成功させるあるキーポイントとは?
あなたの会社のPRはうまくいっているだろうか??
今日もあるお客さんからメディアが飛びつくようなPRのネタがなかなか見つからなくて困っているとご相談を受けたので朝から話し合っていました。
うまくいくPRにはこれ以上も以下もないあるキーポイントがあります。聞いてしまえば単純なことなんだけど、PRを取り組む上でこれを理解している人は少ないです。
テレビはビジュアルのメディアであるから万人が受け入れやすいです。そのため、テレビに取り上げてもらうためには老若男女に関係なく万人に理解できる「わかりやすい」テーマ設計が必要となります。
「 わかりやすい」とはどういうことなのかというとテレビを見ている人たちが
「あっ!これね〜」「へ〜すごい!」「一度行ってみたい!」
となってくれることです。
テレビでこの絵を作るところまで持ってこれれば、 効果としてPRがうまくいっているなと感じることができてくると思います。
つまりPRの目指すべき場所というのはわかりやすいテーマを作りそして、「自分に関係があることだ」と思ってもらえるかということです。
「誰もが共感できるテーマ」が作ることができれば、ソーシャルメディアでシェアされたり、口コミが起こったりとPRすればするほど広がっていきます。
もしPRしてもうまくいかないのであればそれは共感されるテーマが出来ていないということです。
ここに気付くとPRがうまくいかなくても切り口を変えればいいだけの話ですから精神的にも楽になるんじゃないかなと思います。
PRはコツをつかむとおもしろいように取材が取れるようになります。今ならどんな小さなネタでも話題になればテレビとネットの力で凄まじい広告効果を弾き出しますからね。それもほとんどお金をかけないで。とっても魅力的な宣伝方法なわけなのです。
なのに多くの経営者はPRをスルーして広告にばかり力を入れているのが僕は不思議でしょうがないです。
PRはテレビなどで露出した後に、もしそこに広告費をかけて出稿していたらどれくらいの費用がかかったのか??という広告換算価値という指標があります。
1テーマで成功したPから露出できた番組、媒体などを合わせて最後に計算するのですが、大当たりしたPRは広告換算価値が1億円以上出ることもあります。
と考えると凄いことですよね。
しかし、その結果を出すまでにやることは実に簡単ですし、誰でも出来るようにも思います。僕は専門的に人様の広報をお手伝いするマーケッターとして活動を行っているのであーだこーだこのブログでも色々言わしていただいていますが極論、PRで押さえるべきポイントは一つだと思っています。
それは「誰もが共感できるテーマをつくる」ということです。
これが作れれば否応なしに広げることができます。失敗しようがない答えなのです。
しかし、いくら万人にわかるテーマでもそれが季節はずれだったり、時代に合わないものだったりすると受け入れられません。
例えば寒い寒い冬に「このかき氷は涼しくておすすめです。」と訴えてもダメなのは当然ですよね。
では「ニューヨークでブレイク中!寒い冬でもあったまるホットなかき氷が登場」
だったらどうでしょうか?
ビジュアル的にも美味しそうだったら「えっ!?」となって一度食べてみたいと思う人のほうが多いと思います。
このように「誰もが共感できるテーマ」を作ることができればPRはかなりの確率で成功に近づくでしょう。
メディアの注目を集めた「セルフうどん」
「誰もが共感できるテーマ」を作るというお話をしてきましたがひとつ例にあげましょう。
今では知らない人もいないであろうオーダーセルフスタイルで食べる「讃岐うどん」。讃岐うどんは遥か昔から香川県の名物として知られていました。
しかし、今のようにブームになる以前は県外以外の人たちは旅館や料亭などで上品に出される高級なうどんというイメージでした。
あんな今みたいに格安、セルフで行列ができているうどん屋ではなかったのです。
というのも長い間、セルフうどんは地元の人だけの食べ物で県外の人の目に触れることはなかったからです。
セルフうどんは自分でうどんを茹でたり、具を選んでのせてセルフで食べるのが地元では当たり前といった考え方から根付いた食文化です。
今でこそ、讃岐うどんは代名詞になっていますが、当時はその存在さえも地元の人以外には知られていませんでした。
ネットもなく、テレビにも報道されなければ広がらなかったのかなと思うと今の世の中は凄いですね。
でなぜ讃岐うどんが今のように人気になったのか?と言うとバブルが崩壊した後に長引く不況に苦しんだ時代の背景がPRマーケッターによってセルフうどんにスポットをあてたのです。
あの苦しい時代にこれほど「安くて美味しいソールフード」は見当たりませんでした。
当時は今のように戦略PRどころかパブリシティをやる人もほとんどいなかったので、一枚のプレスリリースから一気に全国のメディアに広がり共感を呼んだのです。
元々、香川の名物として立派な旅館などで提供される讃岐うどんは有名でした。
しかし、メディアの注目を集めたのは時代の背景にもピタリとはまったセルフうどんのほうでした。
というのもセルフうどんは地元香川では本当に有名で東京でいう美容室みたいにたくさんお店があったのです。今でも香川だけでも800店以上あるみたいですのでかなりの数です。そこにもメディアは目をつけて「讃岐うどん食べ歩きツアー」などが特集され全国に広まっていったのです。
今や国民の中でも大ブーム。
さぬきうどんはバブル崩壊後の不況と閉塞感が生んだブームだったんですね。
そのタイムリーさに加えてうどんは普遍的な国民のソールフードだったことが拍車をかけました。
まさに讃岐うどんは「誰もが共感できるテーマ」でした。
このようにPRは「共感できるテーマ」さえ見つけることができれば9割成功したようなものです。あなたの商材をうどんに置き換えて一度掘り出してみてください。
ささいなことでも共感されれば大なり小なりシェアはされるでしょう。
ぜひ試してみてください。